校 歌 作詞 斎藤 直太郎 |
一
岩手磐井の一関
名も高崎の城の 跡
新たに 結構荘厳の
一宇の校舎成るを つげ
中学校と生まれしは
明治三十有一年 |
二
六百の健児集い来て
温故知新の智を磨き
切磋琢磨の徳を積み
不屈不撓の勇を練り
東北の野に花咲かせ
実を結ばすや五星霜 |
三
学びの窓ゆ眺むれば
雪降り積もる須川岳
蛍飛び交ふ磐井川
我が関高の学生よ
夏と冬とのけじめなく
蛍雪の功積めや積め |
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勝利讃歌 作詞・曲 渡辺辰巳 |
覇者関高 作詞 斎藤友一/作曲 今野忠 |
1.
冷厳な時の気配に眼覚めて 羽ばたき出で立ち興るもの
見よ高崎城の一郭に 紅萌ゆる若人の諸手広げて
新しき歴史を御空に描くなり おお南に自由存す
2.
百才の古き伝えを微笑みて 受け継ぎ背負い出発つもの
見よ準高原の只中を 紅萌ゆる若人の正気の御旗
押し立てて勝利の涯に進むなり おお南に自由存す
3.
伝統ある濃き紫の旗掲げ 共に護りて駆けしもの
見よ磐井の郷の空高く 紅萌ゆる若人の斃れて後も
やまずして栄誉の冠かざすなり おお南に自由存す |
1.
仰ぐ青空せせらぐ磐井 天日の下いざ戦わん
闘魂いぶき今我にあり 威力を示すは此の時ぞ
いざ闘わん打てよ砕けよ 関高 関高 関高
叫べよ高くその覇者の名を
2.
遠き山なみ高崎のあと はげしき闘志王座を守る
血汐みなぎる我が健児 威力を示すは此の時ぞ
いざ闘わん打てよ砕けよ 関高 関高 関高
かかげよ高くその栄光の旗を |
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野球部歌 作詞・曲 角田省一 |
チャムピオンフラグ 作詞 須貝太郎(曲 軍艦マーチ) |
1.
混迷辿る人の世の 因習の衣脱ぎ捨てて
狭霧にむせぶ川の岸 薔薇の色に映えわたる
新生命の曙に 目覚めて立てる一千の
健児の意気は結ばれて 我が野球部は生れにき
2.
過ぎ来し方を見返れば 栄と光のそのあとよ
我が鎧袖の一触に 七州の野は伏し靡き
ロレルをかざし駒進め 鳴尾の原の空遠く
驍名馳せし幾十度 久遠に薫る歴史かな
3.
さはれ尊き先人の 血汐と汗に築きたる
固き砦もニール河 影を浮ぶる塔のごと
空しき跡と朽つべきか 非ず此処に眉あげて
光華の歴史汚さじと 守る九人の男子あり
4.
見よ東雲の花やぎて 星影淡きあけぼのの
夏の野わたるそよ風に 征衣の袖を翻し
いざ戦わん我がナイン 嵐の朝苦熱の日
練りにし腕を今此処に 奮え関高の健男児 |
1.
チャムピオンフラグを翻し スパイク荒く踏みしめて
今日も歴史をかざるべく 此処に立ちたる野球団
赫々たりやそのいさを 堂々たりや其の姿
2.
須川の嵐吹きすさび 狂ふ磐井のその辺り
此処に鍛へし大丈夫の 鉄腕の味を今ぞ知れ
驕れる者を打ちひしぐ 名に負う天下一ノ関
3.
フェアヒットに風を捲き 面をふらず飛びゆけば
行く手を阻む叢雲の 荒ぶる神も音はなし
バットの鉾に敵を衝き 進めば見事ホームイン
4.
関高(中)の旗おし樹てて 向かふところの敵もなし
いざや健児よフレやフレー 奮へよ起てよフレやフレー
ロレルのかをりいや高き 吾徒の前に敵はなし フレー |
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豪気節 作詞 田村顕栄/曲 豪気節 |
関高音頭 作詞曲 木村東市 |
一つとせ 人に知られし関高の
一年生に入学す ソイツァ豪気だね
二つとせ 二親泣かせてなるものか
末は博士か大臣か ソイツァ豪気だね
三つとせ 皆書く答案俺一人
でたらめ書くのも俺一人 ソイツァ豪気だね
四つとせ よせば良いのに酒飲んで
卒業まぎわに退学す ソイツァ豪気だね
五つとせ いつもの試験に落第し
今じゃ関高の古ダヌキ ソイツァ豪気だね
六つとせ 難し答案なんのその
一夜作りのカンニング ソイツァ豪気だね
七つとせ 泣く泣く親父のスネかじり
家に帰ればドラ息子 ソイツァ豪気だね
八つとせ やりたい事は山の程
てんやわんやの大騒ぎ ソイツァ豪気だね
九つとせ これでも関高出る時にゃ
○○会社のサラリーマン ソイツァ豪気だね
十 とせ とうとう関高も卒業し
かわいいあの娘と新家庭 ソイツァ豪気だね
おわりとせ 尾張名古屋は城でもつ
関高健児は意気でもつ ソイツァ豪気だね
ソイツァ豪気だね |
1.
春もコレ又やって来たかいな
磐井の里にも花が咲く咲くビューティフル
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ
2.
夏もコレ又やって来たかいな
磐井の河辺に蛍飛ぶ飛ぶビューティフル
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ
どんぶり鉢浮いた浮いた ステテコシャンシャン
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ
3.
秋もコレ又やって来たかいな
高崎城にも月が出る出るシャンダフル
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ
4.
冬もコレ又やって来たかいな
須川の山にも雪が降る降るシャンダフル
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ
どんぶり鉢浮いた浮いた ステテコシャンシャン
ギッコギッコギッギ ギッコギッコギッギ |
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逍遥歌 作詞 清水伊蔵(曲 旧制一高寮歌) |
栄華の夢 作詞 後藤成夫 (曲 不明) |
1.
天地の正気磐渓に 流れて此処に九十年
高崎城のその跡に 修文練武の旗かざし
集える若人今此処に 理想の学び舎うちたてん
2.
春爛漫の桜花 紫匂ふ雲間より
紅燃ゆる朝日影 光燦と輝けば
萎靡沈滞の古き世に 新たに立たん乎我が健児
3.
卯の花匂ひ蛍飛ぶ 磐井河畔の夏の宵
涼風膚を過ぐる時 絃歌の声をよそに聞き
北斗の星を仰ぎつつ 我等が行く手を定めんか
4.
秋玲瓏の夕紅葉 東稲山の端近く
若き血汐の夕日影 衣の川にうつろへば
入り相の鐘鳴りひびき 金色堂も暮れんとす
5.
低迷の雲立ちこめて 嵐を呼ばんかみちの奥
吹雪狂いて吠ゆる時 見よ須川嶺のその英姿
白銀の衣身に纏ふ ああ穢れなき麗しさ |
1.
栄華の夢は破れ易く 治安の時は過ぎ易し
思へば五十その昔 下田の海の石火矢は
治安の栄耀元禄の 鎖国の明けの鐘鳴りき
2.
詩歌管絃の夢にだに 思ひもよらぬ鐘の音よ
桜田の雪紅かりき 長崎湾頭波立ちぬ
されど維新の業成りて 永久の帝座はいやかたし
3.
花より明くる御吉野の 朝日に匂ふ山桜
三千年の昔より 我等が表象桜花
一日々々に色褪て 天津橋上社鵑鳴く
4.
墨水月は清けれど 墨堤桜花香れども
あゝみる勿れ若人よ さすろう勿れその辺
綾羅の衣よ玉杯よ 破れ砕けよいち早く
5.
北風狂ひ吹雪する 東北の野に育まれし
紅頬緑眸関高児 技を磨けよ腕を練れ
護国旗高く飄々と 行く手に敵の影もなし |
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東北無二 |
田村さん |
1.
東北無二の一関 高崎城下に聳え立つ
我が関高の野球団 四面の敵を衝かんとす
2.
怨讐此処に有余年 切歯扼腕努力して
宇内に覇者を唱へんと 我等選手の意気高し
3.
朝に鍛えし我が健児 夕に練りし我が選手
飛び込め敵の堅塁へ 固く守れよ我が城を |
1.
裏の畠で鴉鳴く 何と鳴くかと聞いたれば
何度も関高は 勝つ勝つ勝つ勝つ
2.
今日はピッチャーの腕試し 打つか打てぬか打ってみろ
どいつもこいつも バッタバッタバッタバタ
3.
田村さんの神主が おみくじ引いて申すよう
何時も関高は 勝つ勝つ勝つ勝つ |
関高無敵 作詞曲 大竹浩二 |
骨をも砕く 作詞 鈴木潔治(曲 旧一高柔道部歌) |
1.
磐井河畔の城跡に 響く陣鼓の音高く
篝火あかく燃ゆる時 健児一千集い来て
明日の勝利を誓うなり いざ進め関高関高
関高無敵
2.
聳えて高き須川岳 白銀いだく頂の
歴史の誉れ語る時 我等が意気のいや滾り
勝利の誓い新たなり いざ進め関高関高
関高無敵 |
1.
骨をも砕く猛襲に 選手の息の上がる時
杜陵の城は固くとも いかでか抜けぬ事やある
討て討て共に諸共に 敵を屠るは今なるぞ
2.
身命賭して鍛へしは この日の為に他ならず
肉裂け力尽きるとも 滴る血汐紅に
我が関高の勝利をば 輝く色に染め抜かん
3.
清き流れのその辺り 高崎城のその跡に
燃ゆるが如き若人が 誉の冠振りかざし
須川の山もゆるげよと いざ高らかに歌はなん |
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