会長ごあいさつ

 

小野寺 麻利子 Mariko Onodera


小野寺 麻利子 会長

 新会長を仰せつかりました小野寺麻利子です。在京関中一高会はじめての女性会長としてご指名いただけましたこと、光栄に存じます。

 この会との出会いは26年前1999年6月の在京関中一高会総会にて講演を依頼されたことが始まりでした。母校創立101年目にして、はじめて女性が同窓会講演会の講師を務めた、ということで当時話題になりました。その年1月に文藝春秋から出版した『アサヒビール大逆転』についての講演。場所は一ツ橋の日本教育会館でした。

 じつは私は、8年前、二度目の講演をさせていただいております。2017年の講演の演題は「『カウントベイシーオーケストラLive at 毛越寺』秘話」。場所はホテルグランドヒル市ヶ谷でした。

 会報の役員プロフィールにも書かせていただきましたが、私は一高を出て早稲田に入り聖マリアンナ医科大学の心臓外科、小児外科の教授秘書をしながら、どうしても物書きへのあこがれやみがたく、秘書をやめて、物書きとして歩みはじめ縁あって「アサヒビール百年史」編纂に携わり、その後長くジェイアール東日本企画に勤めながら、二足の草鞋で、ペンネーム藤沢摩彌子として作家活動を続けておりました。その私の会社人としての最後の大仕事が、あの東日本大震災3.11から半年後、NYのグランドゼロから10年後の9.11に、被災地を勇気づけたいという願いのもとに開催したライブでした。NYのカウントベイシーオーケストラから被災地でライブをしたいと声があがりベイシー楽団と親交のある一関のベイシー菅原正二さんと連携し、ジェイアール東日本企画が動いて、三か月という短い期間で大イベントを企画、実施、成功に結び付けたのでしたが、その時の秘話を、企画を立ち上げた一人であった私が講演をさせていただいたのです。女性として、個人で、二度も当会講演会の講師を務めさせていただいた、というのも、不思議な御縁と感じております。

1999年6月のはじめての講演以来、毎年この会に参加させていただくようになりました。いつのまにか、評議員に推薦され、幹事になり、副会長をさせていただき、このたび、会長というお役目を担うこととなりました。至らないところもあろうかと存じますが、大好きな母校の校歌の中の言葉「不屈不撓」の精神で、より多くの同窓生の皆さまが楽しく集えるような会にしてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年6月15日  

在京関中一高会
会長 小野寺麻利子

【会長プロフィール】

作家・一般社団法人 日本ペンクラブ会員 1954年4月岩手県一関市生まれ。
修紅短期大学付属幼稚園、山目小、山目中、一関第一高等学校、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。聖マリアンナ医科大学第三外科学教室教授秘書を経て、著述業に転身。「アサヒビール100年史」編集に携わる。1991年(株)ジェイアール東日本企画に入社。在職中に慶應義塾大学文学部美学美術史学科アートマネジメント講座アートプロデュース講座修了(同講座は現在大学院に包含)。また、上層部に許可を得て密かに筆名・藤沢摩彌子として著作活動を続ける。退社後は作家として専念。公益財団法人 岩手県学生援護会理事も務める。東京都港区在住。